技術を習得するのに
時間がかかるからこそ
向上心や積極性を見ます
産業機械等の設計、製作、据え付けを行っている新日本海重工業株式会社。社内の若返りをはかっている同社では、特に事業の中核である設計部門、そして実際の製作を担当する製造部門での採用に力を入れている。
「50代のベテランが数年後には定年退職をします。彼らがもっている技術を今後どう継承していくか。若手を採用すること、そして技術をきちんと若手に継承していくこと、それが非常に大切ですね」、総務グループリーダーとして採用を担当する石田さんは話す。
直径数メートルの筒をいくつもつなげてつくられる巨大な「回転炉」。同社が手がけるそれは国内最大級の規模を誇り、全国の工場やプラントで使われている。全て受注生産で行われ、同じものをつくることがない。そのため技術の習得に数年、ときには十数年という長い年月がかかる。
「技術の習得に時間がかかるからこそ、私たちには採用した人を一人前に育てる義務があります。ですから、面接のときにこの人は将来育っていけるだろうか、具体的には向上心や積極性を持ち合わせている人なのかどうかを重視しますね。向上心や積極性のある人は、当社の事業内容に強い興味を持っていますから、質問が多いし、会話のキャッチボールもはずむ。そういうところで資質を把握します」。
もちろん数度の面接で本人の資質を見極めるのは難しい。同社でも何度かの面接を行い、複眼で多様的な選考をするようにしている。また石田さん自身も、面接においてはできるだけ向こうから話をしてもらえるような雰囲気作りを心がけている。その甲斐あってか、同社では離職率が非常に低いのが特徴だ。
技術職の場合で言えば、採用後は一定期間の研修を受け、各部署へ配属となり、技術者から指導をうける。「今後の当社の課題としては、得意分野の強化と、新製品の確立です。今の時代、この業界でもトレンドの変化はとても早いです。ですが確固とした技術があれば会社は成長する。そしてそれを支えるのが『人』であると思いますね」。




新日本海重工業株式会社
