採用のホントのトコロ 人事の本音、教えます

新日本海重工業株式会社 総務グループリーダー 石田 秀樹

面接の時間が短いと不採用の可能性が高い?

長い、短いは関係ありません。一回の面接にかける時間は30〜40分で、基本的には面接する方全員に同じ時間をかけています。面接では履歴書や書類を見ただけではわからないことを知りたいので、なるべくその方に積極的に話してもらえると嬉しいですね。特に「どうして当社を志望したのか」や「将来どんな仕事をしていきたいか」という話は、向上心や積極性を見る上で重要です。中にはこちらから話しかけても、あまり反応のよくない方がいます。その場合どうしても印象はよくないですね。時間の長さよりも、時間の密度といった方がいいでしょうね。

技術を習得するのに
時間がかかるからこそ
向上心や積極性を見ます

 産業機械等の設計、製作、据え付けを行っている新日本海重工業株式会社。社内の若返りをはかっている同社では、特に事業の中核である設計部門、そして実際の製作を担当する製造部門での採用に力を入れている。

 「50代のベテランが数年後には定年退職をします。彼らがもっている技術を今後どう継承していくか。若手を採用すること、そして技術をきちんと若手に継承していくこと、それが非常に大切ですね」、総務グループリーダーとして採用を担当する石田さんは話す。

 直径数メートルの筒をいくつもつなげてつくられる巨大な「回転炉」。同社が手がけるそれは国内最大級の規模を誇り、全国の工場やプラントで使われている。全て受注生産で行われ、同じものをつくることがない。そのため技術の習得に数年、ときには十数年という長い年月がかかる。

「技術の習得に時間がかかるからこそ、私たちには採用した人を一人前に育てる義務があります。ですから、面接のときにこの人は将来育っていけるだろうか、具体的には向上心や積極性を持ち合わせている人なのかどうかを重視しますね。向上心や積極性のある人は、当社の事業内容に強い興味を持っていますから、質問が多いし、会話のキャッチボールもはずむ。そういうところで資質を把握します」。

もちろん数度の面接で本人の資質を見極めるのは難しい。同社でも何度かの面接を行い、複眼で多様的な選考をするようにしている。また石田さん自身も、面接においてはできるだけ向こうから話をしてもらえるような雰囲気作りを心がけている。その甲斐あってか、同社では離職率が非常に低いのが特徴だ。

技術職の場合で言えば、採用後は一定期間の研修を受け、各部署へ配属となり、技術者から指導をうける。「今後の当社の課題としては、得意分野の強化と、新製品の確立です。今の時代、この業界でもトレンドの変化はとても早いです。ですが確固とした技術があれば会社は成長する。そしてそれを支えるのが『人』であると思いますね」。

新日本海重工業株式会社
工場や処理施設で使われる「回転炉」、大型産業機械、橋梁・水門等鉄構機器、海洋構造物建造・修理を行う。同社が手がけるのは全て受注生産で、中でも同社が製造する回転炉は直径数メートルに及び、国内最大級の規模を誇る。また工場敷地内には、船舶修繕用のドックも有する。

設立/1978年3月
資本金/3億1,000万円
従業員数/122人
URL/http://www.snhi.co.jp
住所/富山県富山市西宮町1番1号
連絡先/076-437-9271(担当:総務)


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