楽しく学んで、味わって感動できる!
永平寺御用達の老舗味噌屋サイト
第3回「米五のみそ 更新日 2003/07/31
開設日 1997年6月
更新頻度 毎日
北陸・新潟リンク集
登録カテゴリ
福井>ビジネス・経済・雇用> 酒造業・醸造業
運営コスト 2万円弱/月
サーバ容量 30M

第3回のWebマスターInterviewは福井市で味噌屋を営まれる多田和博さんです。 天保2年から代々続いてきた老舗の味噌屋さんがサイトを持ったのはとある雑誌でこれからはオンラインショッピングが主流になるという記事をみたのがきっかけでした。他にはないユニークなサイトであることがプロの評価を得て「第一回SOHOホームページ大賞2003」(株式会社サイビズ主催)の優秀賞をはじめ、数々の賞を受賞されています。
そんなどこを見ても飽きない味噌サイトの作成の現場に迫ってみました!

Webマスター 多田和博さん
おところ 福井市
年齢 46歳
PC歴 12年
ひとこと 楽しく継続することが、ネット運営の第一歩です。
若い人を対象にサイトを全面リニューアル、テーマは味噌のファン作り
▼お味噌とネットの組み合わせは正直意外な感じがしますが、そもそもどのようなきっかけでサイトを立ち上げられたのですか?
うちは、インターネットが普及する前のパソコン通信の時代から、オンラインショッピングを実験的に行っていました。 オンラインショッピングが将来は主流になる、ということを当時読んだ雑誌で知って、たぶん他の店はやらないだろうと思ったので始めてみたという感じです。
▼卸以外の方向性を模索していたわけですね
そうですね。紙のダイレクトメール(DM)を活用した通信販売は少しずつやり始めていました。うちのお味噌を百貨店などで買われて、また欲しいといって直接注文される方などにDMを送っていたのです。県外の物産展にもちょくちょく出店していましたので、そういった場で購入していただいた方なども、顧客名簿に加え定期的にDMを送っていました。最初はわずかでしたが、徐々にDM登録者も増えていきました。しかし、百貨店などで物産展をやってもわざわざ足を運んでくださるのは常連さんばかりなので、新規顧客の開拓につながらないという悩みを抱えるようになりました。観光地などにお店をだすことも考えましたが、新規チャネルとしてWEBの可能性にかけてみたという感じでしょうか。

▼サイトのリニューアルを何度も行っているようですが、その経緯を教えてください
最初は外注にお願いしていましたが、つくる側もパンフレットなどをみて長年続いている老舗のイメージを強く打ち出そうということで、そのような雰囲気が如実に出たデザインでした。そのころのトップページはイメージとメニューしかない構成でした。それではどこにでもあるサイトと変わらないと思って、老舗路線から若い人が見ても楽しいと感じられるようなものに方向転換しました。

サイトを立ち上げた当時、インターネットをやられている方は若い人がほとんどでした。それなのに、サイトは年配の方向けの打ち出し方になっているというギャップが生じていたのです。そこで、20-40代前半ぐらいまでをターゲットにして“楽しい”というキーワードでやっていこうという意識でリニューアルに取り組みました。

▲大人も楽しめる米五劇場
▼個別の商品よりも味噌という食材に関する情報が多いと思いますがこれは意図されてますか?

▲味噌の効能について

そうですね。当初は若い人をターゲットにしたものの、実際ネットで味噌は買わないだろうと感じていました。スーパーで100円や200円の特売で売られている味噌があるのに、送料500円も払ってわざわざネットで買うかという話になると現実には難しいだろうと思ったからです。

一方で味噌全体の消費量が減っていましたので、味噌そのものを見直してもらう場を提供したいという意識もありました。なので商品そのものよりも、まず味噌の良さを知ってもらおうと思ったわけです。そうやって情報提供をして味噌のファンになってもらった人に、個別の商品を買ってもらおうというねらいですね。遠回りかもしれませんが、そうでなければ特売の味噌が買える値段の送料を払ってまで商品を買ってもらうところまではいかないのです。

またそれとは別に店の情報を配信することで、お客さんの反応が返ってくるわけで、そうするとまた別のアイデアがうまれるきっかけにもなるのです。実際、お客様からの要望によって商品化したものもいくつかあります。インスタント味噌汁なんかもモニタリングして発売前に何回かお客さんに試食してもらい味を変えたりして商品化につなげました。このサイトをきっかけとして、少しでも味噌を材料とした商品を身近に感じてもらえれば良いと思っています。

▼「味噌のポータルサイト」という表現をする方もいるほどの情報満載のサイトですが、どのコーナーが一番見られていますか?
トップページを除くと、私の日記のページが一番です(笑)。食品だけに、扱っている人の素顔を知りたいということなのでしょうか。若い人をターゲットにした離乳食に味噌を使ったものを掲載しているレシピのコーナーも人気がありますね。
▼実際に購入する方の年齢層はどうですか?
30-40代が多いです。中には20代の方もいらっしゃいます。DMによる通販ですと60歳以上になりますから意図どおりといえるでしょう。 ひどい食事をされていても結婚して子供が生まれると食事を意識しますので、既婚の方をターゲットにという意識はあります。
▼リピーターの割合はどのくらいですか?
正確には把握していませんが、かなりじゃないかと思います。一度注文いただいた方にはサイト経由でご購入された方にも紙のDMを送りますので、次からは紙で注文するという方が大勢いらっしゃいます。また、サイト上でプレゼント企画をやるときに、応募者にはそこでメルマガの登録の有無を尋ね、うちをもっとよく知ってもらうチャンスを作っています。またメルマガでは読者が参加できる企画をしてより楽しみながらうちのことを知ってもらって、結果的にお客さんになってもらえることもあるんですよ。

▲福井市にある実店舗
▼今後の目標を教えてください

やはり感動・感激を与える仕事を続けていきたいです。味そのものの旨さに関する感動はもとより、その味噌をつかった料理を食べて「おいしいね」という言葉による感動をお運びすることができると最高だと思っています。またうちのサイトをきっかけにして多くの方に味噌のよさを知ってもらい、ひいては、全国的にも減少している味噌の消費量に歯止めをかけるきっかけになってくれればいいな、と思っています。

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編集後記(担当:上楽)
私の一押しはやはり「米五劇場」。キャラクターもかわいいですし見てて楽しめました。取材をさせてもらって、使っている素材や作っておられる商品以上に“味噌”そのものを知ってもらいたいという熱い思いが伝わってきました。それは多田さん自らの手で、こだわりの味噌を作っていらっしゃるからこその誇りと自信からくるものだろうと感じました。

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